共依存夫婦はどれだけ仲が良かったとしても、時が経つにつれて関係の悪化や精神面の体調を崩してしまう可能性があります。
離婚に繋がったり、
離婚までいかなくとも、
精神的につらくなったりモラハラやパワハラに発展、エスカレートする可能性もあるため早急に対策を講じた方が良いです。
夫婦間での共依存の影響は夫婦間でとどまらず、仕事や友人関係などにも影響を及ぼします。
共依存とは?

共依存は簡単に言うと、
「相手をコントロールして、自分の心を満たしている関係」
と言えます。
相手から依存されることで、自分には価値があると思うことで自分の心の平穏を保っています。
必要以上にお世話をしたりして、自分に頼らざるを得ない状況を作っていきます。
愛情の裏には、「支配と自己満足」があるのが特徴です。
自立している人をダメな人に堕落させたりもします。
これらは全て無意識でやっている行動です。
なので、本人には一切自覚が無いのも非常に多い特徴となっています。
共依存夫婦チェック

共依存夫婦に共通して良く見られる特徴です。
複数当てはまる場合は、共依存夫婦になってしまっている可能性が非常に高いです。
①パートナーは自分がいないとまともに生活出来ないと思っている
自分がいないと相手はまともに生活出来ないと思っていて、それをケアしてあげるようにいつも必要以上にお世話してあげていることが多いです。
「妻は自分が養ってやらないと生きていけない」
「夫は私がケアしてあげないと生きていけない」
相手を生活出来ているのは、自分がやってあげているからだ!
と思っている場合が多いです。
相手の生死を握っている感覚は、支配欲を満たされます。
自立されてしまうと自分の存在価値が無くなってしまうため、自立を阻害する行動を取ることもあります。
②パートナーがいない生活が考えられない
お互いが依存しあっているため、一人になる生活が考えられなくなっています。
夫婦でいることが当然になりすぎてしまい、一人で判断することが出来なくなってしまいます。
全てを夫婦間で共有することで、一人で判断する不安も無くなり何よりもそれが一番正しい選択なんだと本気で信じています。
③束縛が強い、相手に干渉しすぎる
共依存夫婦は独占欲が非常に強く、お互いに束縛し合います。
スマホをチェックしたり、お互いのスケジュールを細かく管理し合ったりしています。
いつか相手が裏切るのではないかと、いつも不安で一人で出かけただけで浮気を疑ったり、いつも疑う理由を探していたりします。
被害妄想が非常に強い状態であり、少しの事でも相手を必要以上に問い詰めたりします。
そして、相手にも自分と同じレベルの愛情を感じることが出来ないと、非常に不安になります。
④自分を犠牲にしてでも相手に尽くしてしまう
自分の用事や都合を度外視して、相手の都合に合わせてまで尽くしてしまいます。
理由は2パターンあります。
一つは、
断ったりしたら相手に見捨てられるのではないか?
嫌われてしまうのが怖い…
などの理由で、自分のことは後回しにして相手の都合に合わせてしまいます。
もう一つは、
①の相手は自分がいないと何も出来ないと思っていて、
「この人の世話は私がしてあげなければ!」
「この人の世話をしてあげることが私の役目!」
と考えている場合です。
こちらの場合は、
「自分を犠牲にしてでも相手に尽くしている自分」
にしか存在価値を見出せておらず、その存在価値を失わないために相手に尽くしてしまっている状態です。
⑤閉鎖的な人間関係になってしまっている
「夫婦」という関係に閉じこもり、他人からの意見などを全く聞きません。
違和感を感じて、周囲の人に相談に乗ってもらったとしても最終的に何かを変えようとすることはありません。
明らかにパートナーに問題がある。
と指摘されても、
「優しいところもあるから」
「普段はちゃんとしている人だから」
と現状を変えない理由を探してしまいます。
明らかにダメな部分をケアしたり、サポートすることこそが自分の役目であり存在価値だと思っているためそれを失うことを恐れてしまいます。
⑥過度の自責をしてしまう
喧嘩や揉め事があった時に、相手にも悪い部分があったとしても全部自分が悪いと思ってしまう傾向があります。
共依存夫婦にとっては、何よりも相手がいなくなることが一番恐ろしいことです。
嫌われたり、見捨てられるくらいであれば自分が折れることで解決するのが良いんじゃないかと考えてしまいがちです。
明らかに相手に非があったとしても、
「自分が相手の機嫌を損ねてしまったからだ…」
といった風に自分の責任にしてその場をやり過ごしてしまいます。
共依存夫婦が幸せになれない理由

共依存はお互い自立出来ておらず、相手に頼り切ってなんとか立っています。
心理的にピタリとくっついてしまっているため、
お互いの境界線がわからなくなり、自分を見失い相手のことも見えなくなっている状態です。
そこに愛は無く、あるのは「欲」のみになるため精神的に非常につらい状態になってしまうのです。
不満や違和感を感じたとしても、バランスが崩れてしまえば二人して倒れてしまうので倒れないためにお互いしがみつくしか選択肢がないと思い込んでしまっています。
苦しいのに離れられない
だから離れるために攻撃(パワハラ、モラハラ、DV)をしたり、
見失った自分を取り戻すために強い刺激(セックス、アルコール、ギャンブルなど)を求めたりします。
自立できていないため、
このようなつらい思いを押し殺してでもずるずると関係を続けてしまいます。
そして、明確な問題がわかったとしても、
自分たちだけの世界に入り込んでしまい、
他者の介入を許さないためずっと解決することが無く、何年も何年も同じことで悩んでしまいます。
進むことも戻ることも出来ない状態であるため、共依存夫婦はずっと生きづらさを感じ続ける環境で停滞してしまいます。
このような慢性的にストレスを感じている環境で過ごしていると、うつ病になってしまう可能性が非常に高くなってきます。
仲良し夫婦はみんな共依存なの?

愛し合って結婚した夫婦と言えど、結局は他人です。
意見が合わないことや、多少の喧嘩は当然あるでしょう。
そこで自分が折れたりしたらそれは共依存なのか?
このように聞かれることがよくあります。
共依存と似て非なるもので、
相互依存
と呼ばれる関係性があります。
お互い自立した状態で、状況によって依存したり依存されたりと変幻自在にお互いの立場を変えることが出来る関係です。
お互いの相容れない部分も許容したうえで、信頼関係が出来ていなければ成り立たない関係です。
共依存の場合は、夫婦間のパワーバランスや役割はずっと同じです。
お互い自立出来ていないため、互いに支配しあったり共倒れしたりしてしまいます。
相互依存は状況に応じて、自立と依存を使い分けともに助け合っていく関係です。
体調やお互いの事情を鑑みて、
時には依存して、
時には依存されて、
普段はお互い自立している。
これが理想的な夫婦像であると考えられています。
共依存夫婦になりやすい人

共依存夫婦になりやすい人は、幼少期の経験からいくつかの共通点が見られます。
人から頼まれごとをしたら断われない
本心では嫌だと思っていても、断ることが出来ずなんでも引き受けてしまう人が多いです。
夫婦関係に限らず、友人や職場でもこのような状態に良くなってしまう。
責任感が強い、完璧主義
人一倍責任感が強く、引き受けた以上全てやりきらなければならないと何に対しても思いやすい傾向があります。
完璧主義の傾向が強い場合も多く、
「○○するべき」
「○○でなければならない」
といったmust思考になりやすかったりします。
自分に自信が持てない
自己肯定感が低く自分に自信が持てないため、
他者に縋ることでしか生きていけないと思い込んでしまう節があります。
自分に対してネガティブな思いを常に持っているため、自分の事を必要としてくれる人を手放してしまうと自分の存在価値が無くなってしまうのではないかと思ってしまいます。
世話を焼いたり、尽くすのも全ては自分のことを認めてもらい自信を持つためにやってしまいます。
極度の寂しがり屋、一人の時間を楽しめない
一人の時間を楽しむことが苦手で、常に誰かがそばにいないと不安になってしまいます。
常に何かに依存していないとソワソワしてしまい、落ち着きません。
幼少期に愛情不足であったり、妹や弟の世話をしなければならないような環境だった人が多いです。
異性との関係で同じ失敗を繰り返している
明らかにダメな人とばかり付き合ってきたり、
最初は普通だったのに徐々にいつも通りのパターンになってしまっていた
なんてことを何度も繰り返してしまいがちです。
アダルトチルドレンである可能性
共依存体質は幼少期の家庭環境で作られる場合がほとんどです。
アダルトチルドレンは幼少期についた「癖」のようなものであるため、相手や環境を変えたとしても同じようなパターンを何度も繰り返してしまう傾向が多いのも特徴です。
そのため、アダルトチルドレンである可能性が高い場合が多いです。
共依存夫婦を改善するには?
まず第一に言えることは、
自分が共依存者であると自覚する
ということが必要になってきます。
自分が共依存であるがゆえに今の状態になってしまっているのだ!
と自分自身に焦点を当てなければなりません。
共依存チェックシートを参考にしてみてください!
自分のことを変えられるのは、自分の意志のみです。
今の状況から抜け出すために本気で変わりたい
と思えなければカウンセリングを受けたり、何かを始めても改善はしない可能性が高いと言えます。
共依存の根本原因を探る
共依存になってしまった根本的な原因は、
幼少期にある場合がほとんどです。
幼少期に機能不全家族で育ったアダルトチルドレンである可能性が高いです。
その根本的な部分を改善しない限り、今回抜け出せたとしてもまたいずれ繰り返してしまいます。
アダルトチルドレンは後天的についた癖のようなものなので、必ず克服することが出来ます。
自力で改善することも出来なくは無いですが、
非常に時間がかかるため専門的なカウンセラーとともに改善していくことをお勧めします。
依存している夫婦が居たって幸せならいいんじゃないか?

本当に幸せなのであれば問題ないと思います。
ただ、盲目的になって自分を見失っていて
相手のことも見えていない状態なのであれば
苦しさを感じている状態が多いです。
そして、周囲にも影響を及ぼすため、友人関係や仕事にまで影響が及ぶことも珍しくありません。
- 苦しさや違和感を感じているのにどうしてよいかわからない
- 共依存かもしれない
- 今更どうしようもないのかもしれないが変わりたい
このようにお悩みの方は一人で悩まずに、一度ご相談いただければと思います。
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令和元年より、アダルトチルドレン専門の心理カウンセラーとして活動。
無理にポジティブになることを勧めず、
生きづらさの構造を理解しながら現実的に負担を減らす方法を提供しています。
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